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今回のお題は @minori_ymgch さんが決めました。
春は別れの季節。この季節になると私は霊園に行く。霊園には桜の並木が続いていて、ここはお花見スポットでもある。でも、今、見上げた梢の先に見えるのは蕾ばかり。おまけに空まで泣き出した。ああ、十五年前もこうだった。雨宿りで駆け込んだ東屋で出会ったのは。柔らかな仔猫。在りし日の君だった。
— 水野酒魚。/みずのさかな(血迷い人) (@t_sakena) March 20, 2026
開花宣言が出てたから、子供と公園へ行ってみた。だけど当然のように、まだ咲いてない。ここらは、まだ寒かったか。ただ春霞の空を背景に、枝先がぼんやり赤く染まっている。来週辺りなら分からないかな。その頃にはこの子も入学式の用意で慌ただしいことになってそうだけど。と花開くのを待つ。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) March 20, 2026
そっと、そうっと触れようと思っていた。
— 義為(ぎい)🕶️❤️🔥@小説書く読むVtuber (@ghithewriter) March 20, 2026
その表面に、その内側に、過去と未来が詰まっている。
今は固く閉ざされて、そして、これからも、覗き見ることは出来ないのだろう。
嗚呼、こうして向き合うと、君とは生きる時間が違うのだと、五感が責め立てる。
手を伸ばして。届かず。下ろす。
さらば。
早くに妻を失ってから残りの人生、毎日のように墓参りをしていた。けど、どうやら僕もじき同じ場所へ行けるらしいよ。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) March 20, 2026
そこで、ふと気がついた。僕の亡き後、この墓には誰が来てくれるのだろう。妻がいなくなってから、ろくな人付き合いもしてなかった。私は既に死者のような人生だったと気付く。
この星で生き物が死ななかった場所なんてどこにもないのさ、君が座っているところも私が座っているところもみんな墓場だ。
— しとえ✨きらめき文庫 (@sitoe140) March 20, 2026
墓の上に草が生え新しい命が生まれてくるのさ、死んだものの上から命は芽生える。
墓守の私に死なんてものはないけれど……
とドロイドの墓守は言った。#みんなで140字小説 https://t.co/OAF3vmBSI9
『君からの返事が聞けないことが悔やまれる』
— 狭霧 由貴 (@sagiri_yukinko) March 20, 2026
お題:蕾、墓参り
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父が亡くなると生前の希望通りに遺品を処分し、実家は更地にした。写真も仏壇もなく、遺骨は海へ弔った。しかし忘れられるのは困るらしい。墓参りの時期が来ると、玄関先に見たことのない花の蕾ができる。蕾は開かず、無口な父によく似ていた。手を合わせて「なむなむ」と呟く。蕾は嬉しそうに揺れる。
— 星#140字小説 (@hosi_hitotubu) March 23, 2026
蕾のまま腐り、首からすとんと落ちる。これまで何度も見てきた光景。いつまでも咲かない僕を蔑んだ君も、これから先も咲かないんだと嘲った君も。栄養が足りなかったのか、水が多すぎたのか。僕ならそんなことでは腐ったりはしない。だから僕の勝ちだ。でも、決して咲くこともないんだ。造花の僕は。
— 140字小説 作:げゐむすきお (@gamesukio_140) March 25, 2026


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