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生命には海が溶け込んでいるという。身投げした僕は、なぜか死ねないまま海底へ沈んで行く。その間、じっと海面を見上げていた。沈むほど、青は重なり深い色調となる。まるで海の群れが集ってゆくようだ。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) May 29, 2026
遂に僕の意識も薄らいできた。体の中から海が抜けているらしい。じき青の一重となるのだろう。
開きたての柔らかな葉に、水滴が乗って輝いている。気のせいか、肺の空気にも爽やかな香りを感じた。やはり酸素生成機の空気とは違うな。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) May 29, 2026
人類が植物を失ったのが数百年前。クローンにクローンを重ね、遂に我々は取り戻したのだ。遺伝子研究所の皆が沸く。
まだ小さな一葉のみの、これが新緑。
柔らかく艶めき光る新緑は、老いた私の心にも爽やかな風を吹きこんでくれる。正に生命の賛歌だ。
— 葱クロワッサン#140字小説創作 (@negikuro) May 29, 2026
その若芽を食べる毒蛾の幼虫たち。
これも絶対に生命の賛歌だ、分かっている。分かってはいるが私はその者たちを終わらせる。
新緑はフフフと揺れて笑った。美しかった。#みんなで140字小説#140字小説
空に一本、平筆で青を塗る。
— 葱クロワッサン#140字小説創作 (@negikuro) May 29, 2026
少し深い色で。
地にも一本、真っ直ぐに。
群青の海を。
あぁここには鳥を飛ばそう。
あおに負けぬ白鳥を、かなしくないよう2羽描こう。#みんなで140字小説#140字小説
古びた医院の薬品棚に並ぶ、深い群青色の薬瓶は子供の私を魅了した。
— 豊名まど(TonaMado) (@darumathunder) May 30, 2026
とてつもなく魅惑的な何かが、そこにはあるのだと信じていたあの頃。
海辺を歩いて見つけた群青色のシーグラス。
かつて薬品棚で見たあの瓶は、もしかしたら海を彷徨い、ここまでたどり着いたのかもしれない。#みんなで140字小説
新緑の木陰で、目を閉じてまどろむ。
— 豊名まど(TonaMado) (@darumathunder) May 30, 2026
さやさやと風が吹き抜け、小鳥たちの歌が聞こえる。
誰も来ないこの庭は、私だけの楽園。
遠くでほころぶ花にまとう蝶の気配。
安寧で編まれた庭は、数えられないくらい多くの緑色を含んで、今日もここにある。
あなたはいつ起こしに来るの?#みんなで140字小説
「何が新緑の季節だ。適当な仕事すんな。いつもの3Dモデルに彩度の高い緑のテクスチャを貼り付けただけだろ」評論家気取りのVRジャンキーが木の幹を蹴る。彼の言葉に「そういう感想になるのか。最近のVRはすごいな」と感心した。あの男、ゴーグルを外して現実の森の中にいるのに、全然気づいていない。
— 140字小説 作:げゐむすきお (@gamesukio_140) June 2, 2026
友人と庭でカードゲーム。四センチ四方のカードをめくり、並べて陣取り合戦をする。友人の色は青色で、私は緑色だ。新緑が影を投げかけて、友人のカードが群青色に見える。白い机の上は海になったり、森になったりする。青はさざなみのように、緑は葉擦れのように囁き、陣を取り合い、勝敗を相談する。
— おおらり (@cupofcoffee0818) June 4, 2026


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