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今回のお題は @syow_sanagawa さんが決めました。
遂に私が最後の人類となった。今いる場所はいわば沈む船の舳先。もう滅ぶのみの世界で私は踊る。溶岩の舞台。観客は竜巻。裂ける空が舞曲。だけど手を抜いたりしない。指先ひとつ、ステップまで完璧に踊りこなしてみせる。何が世界の終わりだ。私は神とやらに見せつける。人類は最後まで輝いていたと。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) June 12, 2026
疲労以外で心臓が早鐘を打つことがあるのだと初めて知った。なるほど、これが噂に聞く初恋か。足はふわふわと浮き立ち、スキップでも踏みそう。口からは喜びの言葉が溢れて、今にも歌い出しそう。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) June 12, 2026
君を思うだけで、自分が音楽の中にいるよう。なるほど、だから恋すると人はラブソングを聞くのか。
鰹節が踊っている。音ちゃんが紙皿によそった白米はさながらダンスホールで、皺皺の梅干しを乗せた私の白米は鼠色の茶碗に沈んでいるようだ。音ちゃんは家事もお金の管理も適当だ。でもいつだって、不安定な日々の中を楽しそうに舞っていて、私はいつだって舞台を眺めている。私は、鰹節にはなれない。
— 槙野 光 (@HUKjkWUy0n34092) June 12, 2026
ビートたけしの番組を見ながら砂糖ビートを刻んでボルシチを作る。
— しとえ✨きらめき文庫 (@sitoe140) June 15, 2026
ホンダビートに乗って弟が帰ってきた。
チャンネルを変えると音楽番組、ノリノリで曲に合わせてビートをきざむ弟。
窓の網戸にビートルが止まっていた。
あぁ、もうそんな季節かぁ…… https://t.co/7fHNwnioyy
「魔女様、魔女様、あの方のそばにいる事ができるのなら私の体なんていりません。どうか私の願い事を叶えてください!」
— しとえ✨きらめき文庫 (@sitoe140) June 15, 2026
「良いでしょう、願いを叶えてあげましょう」
魔女は娘をオルゴールの踊り子に変えた。
硝子の踊り子はくるくると回る。愛しい人が死んでも永遠にオルゴールの踊り子のまま……
ビートを刻めば彼女の身体が自然と揺れ出した。
— 狭霧 由貴 (@sagiri_yukinko) June 15, 2026
記憶は無くとも体は覚えてくれているその光景に俺は嬉しくなった。
戸惑った顔をしながらも音に身を委ね踊る彼女に俺も負けじとベースを掻き鳴らす。
テンポを維持しながら音楽を愛していた君に戻ってきて欲しくて、一音一音に願いを込めて弾き続けた。 https://t.co/2iSSPPeA4D
社員旅行。特急踊り子5号の車内で隣の席の同僚が急に立ち上がりヒューマンビートボックスをはじめた。何何何!? 後ろの席の課長も立ち上がり対抗する。課長、上手すぎる。車窓から見える海を背景に客席は盛り上がり鯛やヒラメも踊りだし、停車駅のチャイムが鳴った瞬間に皆静まり着席した。本当に何。
— おおらり (@cupofcoffee0818) June 16, 2026
指先までしなやかに、観客を魅了していく。誰もが舞台を見つめていた。
— さくま ちえ🐾アマチュア小説家(140字も) (@Sakuma_o3o_) June 17, 2026
「あれが噂の?」
「はい。唯一、孔雀に認められた踊り子です」
長靴をはいた飼育員の男性が、孔雀と共に踊っている。
何もないはずの彼の背中に、鮮やかな扇の羽が、確かに見えた。
やがて彼は踊り子として世界へ飛び立った。
劇場近くの花屋で働いていると、贔屓の踊り子さんへの花束を買いにお客さんがよく来る。
— 一ノ本奈生 (@ichinomotonao) June 18, 2026
「最近、毎日来られますね?」
「ええ」
「よほどお気に入りの踊り子さんがいるんですね」
「?いえ、踊り子ではなく花屋さんです」
「え?」
「あなたに会いに花を買いに来てます」
そう言って彼が私に花束を渡す。 https://t.co/zsyDmtTiDp


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