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今回のお題は @kurohituzi_nove さんが決めました。
貴方がくれた、ネモフィラのブーケ。青くて可憐な花のブーケ。私には眩しすぎる。「春の花だよ」と貴方は笑った。ええ、そうね。この花は春の誕生花。青い春の花。ねえ、貴方は知っていたの?青いネモフィラの花言葉。それは「貴方を許す」。ねえ、貴方は知っていたの?私が貴方を裏切っていたことを。
— 水野酒魚。/みずのさかな(血迷い人) (@t_sakena) March 27, 2026
結婚式場の職員として、どうも殺気立った式だった。と言うのも「ご友人」が妙齢な方ばかり。ブーケトスになると彼女たちが殺到した。思わず私は「うわっ」と漏らしてしまう。それを聞かれたのだろう。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) March 27, 2026
「どういう意味よ」
「いえ、花のような女性方だなと感嘆してしまい」
束で迫られたら敵わない。
ネモフィラを小さくしたような青い花のブーケが、机の上の小瓶に差してあった。「道端で摘んできたの?」と聞くと、ネコちゃんは「それでもきみが喜ぶことを、信頼しているからね」と言った。なるほど、オオイヌノフグリの花言葉は信頼だ。
— おおらり (@cupofcoffee0818) March 27, 2026
野の花は空に恋をした。だけど自分では高みに伸ばす枝もない。だから、せめて青い花を咲かせることにした。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) March 27, 2026
「なんてどうかな」
と公園を歩きながら作り話をする。花壇は青空のようにネモフィラが覆う。
「悪くはないんじゃない」
と許しをもらって、僕らは手を繋ぎふたり歩いた。
私許せなかった。
— 狭霧 由貴 (@sagiri_yukinko) March 27, 2026
アナタの事が許せなかった。
憎んで憎んでアナタの顔が悲しみに歪むとほくそ笑んでた。
だけどもう、疲れたの。
怒ることも憎む事も疲れるの。
だから、もう私に関わらないで。
夫と子供はいくらアナタを憎んでも返ってこないの。だからもう……このネモフィラのブーケを受け取って。 https://t.co/76sYbvobrr
桜が死者を糧とするなら、ネモフィラは死者を歓迎する花だろう。
— 槙海里 (@tono_sousaku) March 28, 2026
「極楽に咲くのは曼殊沙華だ」
「どこかの宗教では咲いてるだろ」
「なら、逝き先は別々だ。赤と青、秋と春。対になってちょうどいい」
「また離れ離れかよ」
夢のないやつだ。天国での再会なんだって、思わせてくれてもいいのに。
我が家のネモフィラは落ち着きがない。雲と青空の境目で遊び、湘南の海でサーフィンを楽しみ、花畑でかくれんぼをしては探しに来いと催促される。思いきってブーケにすると、外出はぴたっと止んだ。聞けば心を入れかえたのだと言う。どうやら一途だったらしい。今はある女性の家を華やかに飾っている。
— 星#140字小説 (@hosi_hitotubu) March 30, 2026
会社のゴミ箱にブーケが捨ててあった。退職者に贈呈する恒例のブーケだ。それを捨てていった。そんなんだから辞めることになるんだ。「妻が自宅療養中で花粉が病状に悪いのでブーケはなしで」彼はそう言っていたが、会社は恒例だからとブーケを贈った。そんなんだから社員が次々辞めることになるんだ。
— 140字小説 作:げゐむすきお (@gamesukio_140) March 31, 2026
「SNSで有名になりたい!」
— 一ノ本奈生 (@ichinomotonao) April 2, 2026
そう言う幼馴染とネモフィラの丘へ。
白いワンピースを纏った君が丘を歩く。
僕は君の写真係。
「これはバズるわ!」とはしゃぐ君。
青空を背景にして青い丘に立つ君は、まるで羽ばたく天使のようだった。
君が遠い存在になる予感がした。
SNS上を君は羽ばたいていくだろう。 https://t.co/c8qZ4xrxRn
「結婚、おめでと~」
— 一ノ本奈生 (@ichinomotonao) April 2, 2026
今日は親友の結婚式。さっきから涙が止まらない。
「泣いて喜んでくれてありがとう」
「ごめんね、なんかさっきブーケトスを受け取ってから涙が止まらなくて…それに鼻水も、あと目がかゆい」
「ふふ、実はね、確実に泣いてもらうためにあのブーケには杉と檜を混ぜておいたのよ」 https://t.co/c8qZ4xrxRn
#みんなで140字小説
— こう(詩ごと) (@Ren701Z) April 2, 2026
おばあちゃん。過去の写真みると、目が止まる。『ゆり園』のときの幼い私との写真。みせてくれたよね。ネモフィラになったから、一緒にいこうねって、話した。
私は忘れない。ひとりで行っても、友達と行くことになっても、思い出すよ。おばあちゃん。#fromこう https://t.co/OVCu04AqTS pic.twitter.com/8GOjml7Yir


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