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今回のお題は @kurohituzi_nove さんが決めました。
鬼殺し隊の中でも最強の剣士を「柱」という。その柱の中でも最強中の最強と呼ばれた剣士こそが「茶柱」だ。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) January 16, 2026
鬼たちは茶柱を恐れた。その名を聞いただけでも逃げ出したという。
今となって鬼は絶滅したが、そこから「茶柱が立つ」と災いである鬼が逃げる、めでたいものとして現代にも伝わっている。
神は光あれと言われた。すると天と地があり、海に初鰹が満ちた。さらに神はあけましておめでとうございますと言われた。すると地は富士山となり、天には鷹が舞い、茄子の実りが大いに溢れた。かくして今年初めての天地創造が成されたのである。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) January 16, 2026
……という夢を見た。
「なんつう初夢だよ」
今年初物の煎茶で一息つく。近所の和菓子屋で買ってきた「霜柱」と言う名の練り切りを摘まんで、ふうわりと口の中で溶ける甘さにやっと肩の荷が下りた。「初めて作ってみたんです」和菓子屋は、そう言っていたっけ。これも初物か。ほんのり渋味を感じるお茶。これで茶柱でも立っていたら……なんてね。
— 水野酒魚。/みずのさかな(血迷い人) (@t_sakena) January 16, 2026
恐怖の大王を信じていた。とかく怖かったけれど、幾分先の話に目を逸らし生きてきた。気づけば予定をとうに過ぎても彼の訪れる気配はなく、僕はといえば平凡な毎日を繰り返している。茶を入れ、考える。彼は本当に来なかったか。既にここにいて事態の急変をじっと待っているのではないのか。あ、茶柱。
— 花明 #140字小説 (@OKR2ZDzHSZ980) January 16, 2026
#みんなで140字小説「初物市場」がある。初夢、初恋、初キス、初日の出。あらゆる「初」がはいった瓶が並び、飛ぶように売れていく。特に初恋には人が群がっていた。初笑いを買った子供が、声を上げて走り去る。店の隅に目をやると埃をかぶった瓶がひとつ。中身を聞くと「ああ、あれは『初犯』ですよ」
— りねん翠📚人形姫と獣の執事書籍化 (@sui_rinen) January 16, 2026
花冷えのする頃、庭に茶柱ができた。今年の初物は大きい。切り倒し日光に当て、葉桜が目立ち始める頃に燃やした。燃えがらを急須に入れて、湯呑に注ぐ。一口飲めば、みずみずしい青葉と、ミルキーブルーの空を駆ける爽やかな風の匂いがした。春ももうすぐ終わりか。桃色の花弁が、水面にふと浮かんだ。
— 星#140字小説 (@hosi_hitotubu) January 18, 2026
茶柱が立とうとも、騒ぎ立ててはならぬらしい。茶と共にそっと含み、めでたさを逃がさないようにするそうだ。幸いの儚さに怯える人の子の愛らしさよ…では、私もそれに倣おうか。かぱ、とあぎとを開け新妻を口に含む。蛇神たる私に見初められた娘は、哀れに震えながらもただ、舌先で愛でられるがまま。
— 霧山 (@kiriyama96) January 18, 2026
「あなたが落としたのはこの金の茶柱ですかそれとも銀の茶柱ですか?」
— しとえ✨きらめき文庫 (@sitoe140) January 18, 2026
飲みかけのお茶をこっそりと泉に捨てたら女神が登場。
「…普通茶柱です」
正直者のあなたには全部あげましょう
そうして俺は茶柱3本とお茶を顔にかけられた。
茶柱が立つと幸運って言うけれど、どこがだよ!#みんなで140字小説
正月の3日の初競りで競り落とした縁起の良い初夢を、こっそり今夜使ってみることにする。
— しとえ✨きらめき文庫 (@sitoe140) January 19, 2026
僕は夢見が悪い方だから初夢も碌なもんじゃなかった。
夢は優しい色をしていてふんわりと包み込んでくれる。きっと優しくて素敵な人なんだろうな。どうしてこんな夢を手放したんだろう…#みんなで140字小説
茶柱が立っていることを人に言うと、幸福が相手に移るらしい。そんな話をしたら、夫は嬉々として自分の茶柱を私に見せてくるようになった。そのくせに私が茶柱を見せようとすると、逃げる。なんて人だ!私は手練手管を弄し、夫に茶柱を見せつける。突如始まった茶柱ファイトは十勝二敗、私の勝ちだ。
— 掃き溜めに鶴 (@hakidamenoturu) January 21, 2026
#140字小説 「茶柱」
— 野地真裕 (@noji_mahiro) January 21, 2026
「残念だったな。いい作品だったのに」
落選した公募仲間を励ます。
長編の傑作だった。
「うん。でも落選のおかげで、次はもっといい作品が書けるかもしれないし。俺、運だけはいいんだ。ほら、茶柱が立ってる」
モニターの中で点滅する線が一本立っていた。次の物語の始まりだ。


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