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今回のお題は @kawausoutan さんが決めました。
色鮮やかな紫陽花が雨に良く映えている。
— 狭霧 由貴 (@sagiri_yukinko) May 1, 2026
だけど息子は可愛い傘を拡げながらぶーたれて、まん丸ほっぺを膨らませながら長靴で水溜まりを蹴った。
昨日頑張っててるてる坊主作ったのにと思っているのだろう。
私はそんな息子を手招きし、紫陽花の葉をのそりのそりと登る蝸牛を指さして注意を逸らした。 https://t.co/D1VtUKuOxt
僕の作るてるてる坊主は晴れてくれない。代わりにバランスが悪いのだろう。よく逆さになる。そして逆さになると、必ず雨を降らせてくるのだ。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) May 1, 2026
「じゃあ作る意味ないじゃん」
と悪友。
「けど、たまにバランス良く作れるんだ。半々くらいの割合で」
「それもう、お祈りするしかないな。てるてる坊主へ」
母がもう何十年も前、玄関先に植えた紫陽花。今や繁茂し続け巨大になっている。こんなの花が咲く時期でなければ、単なる草むら。邪魔で仕方ない。今年こそはとノコギリを持って出たら、ご近所さんにバッタリ出会う。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) May 1, 2026
「もうじき季節ねえ。ここの紫陽花は綺麗だから」
……もうちょっと勘弁してやろう。
ねえ知ってる?紫陽花には毒があるんだって。綺麗に咲くほど近づきたくなるのに、触れすぎると少しずつ効いてくるらしい。なんだか人の気持ちみたいだねって笑ったら曖昧に頷かれて、それ以上踏み込めなくなった。一人孤独を感じる中で雨の匂いだけがやけに優しかった。#みんなで140字小説 #140字小説 https://t.co/07EVKgPoq2
— PTP溶液 (@AjayTwice21705) May 2, 2026
「てるてる坊主」
— RUTIRU (@RUTIRU7) May 2, 2026
雨音を聞きながら、軒下のアイツと酒を酌み交わす。男はこの時間がとても好きだ。
-明日は頼む
見事な青空の下、待ち合わせ場所で女が独り泣いている。
窓辺では、酔いつぶれ二度寝している男を見下ろすアイツが呆れ果てて揺れていた。
-俺が頼まれたのは空だけだ https://t.co/b89t8ZYwCe
「紫陽花」
— RUTIRU (@RUTIRU7) May 2, 2026
線路沿い、顔色を変えながらうなだれる鬱の花。
-また悩みかい?
雨が彼女の肩を叩く。
-どの色も手放せなくてすごく辛いの
それを聞いた食事中のカタツムリが呟いた。
-曖昧っていうのも、また、格別に美味なんだけどねぇ
彼女の背筋がわずかに伸びたのを、雨は決して見逃さなかった。 https://t.co/b89t8ZYwCe
駐車場の紫陽花の上にてるてる坊主が載せてあった。濡れて落ちたのを誰かが拾って置いたらしい。土で汚れたそれを小さな手に掬い取り息子が尋ねる。「願いを叶えなかったせい?」こんな仕打ちを受けるのは何かの罰ではないかと。「違うよ。誰のせいでもないんだよ」今日の天気も、君の病も。決して。
— 遠宮にけ🐾nilce (@nilce_Ra) May 2, 2026
紫陽花は目玉の集まりみたいで怖いと彼女は言う。考え過ぎだろ。俺は鼻で笑うが紫陽花を見ているうちにそう見えてきた。瞬きやウィンクをする目まである。
— 揺れる渚 (@ZEN48833beat) May 2, 2026
ね、怖いでしょ。彼女の異様な声に振り返ると彼女は蒼白い顔で笑っていた。
それ以来、彼女と会うのをやめた。#みんなで140字小説#140字小説 https://t.co/dGlBulUnjc
今日だけは、どうしても晴れて欲しかった。
— さくま🐾小説書いてます(140字も) (@Sakuma_o3o_) May 6, 2026
久しぶりにてるてる坊主を作ったのに、雨が降った。
「降っちゃったね」
祖父が寂しそうに笑った。
晴れたら外出許可を出してもらえたのに。
「あの世で、飽きるほど会えるさ」
祖父が愛おしそうに、写真立てに触れた。
雨音がいつまでも響いていた。
紫陽花の根元で紙を見つけた。セロファン紙のように滑らかで、品のある光沢が美しい。光を当てると淡い藤色から優しい桜色へ変わる。まるで魔法だ。私は拾った紙でてるてる坊主を作って吊るした。数時間後に雨は止み、優しい夕暮れが訪れた。雨上がりの空はどこまでも淡く、紙と同じ色に煌めいていた。
— 星#140字小説 (@hosi_hitotubu) May 6, 2026
「綺麗な紫陽花ね。ドライフラワーにして売りなよ」
— 葱クロワッサン#140字小説創作 (@negikuro) May 6, 2026
庭を見た知人が言う。
「ネットで売れるよ。知らないなら手伝うし」
知人が帰った後、私は庭のお友達にそんなことしないと伝えた。
「でも世間を知るのはいいね。アナタの価値も分かるし」
私は紫陽花に虹が出るくらいホースでたっぷり水をあげた。
自称役立たずのてるてる坊主と鎌倉へ。あいにくの雨で落ち込んでいる。「色とりどりの傘の中、雨の紫陽花も綺麗だね」と人々の声を聞き、ぱあっと顔を赤くしてひっくり返る。すると急に空は晴れ、またしおれる。「雨上がりの紫陽花って最高!」と聞くと、嬉しそうにくるくるまわる。見ていて飽きない。
— おおらり (@cupofcoffee0818) May 6, 2026
「君は何でいつも泣いているの」
— 阪東 ひかる (@lala_pole_) May 6, 2026
『体内に水分が沢山あって、溢れてしまうの』
君の空言はどこか寂しさと虚しさを孕んでいた。
僕は意地悪だ。答えが分かっているのに、本人から聞き出そうだなんて。
「ごめんよ」
何色にも染まってしまう移り気の花を撫で、傘を差す。#140字小説#みんなで140字小説 https://t.co/XsSpRoi1SU
遠足は雨で中止になった。「雨じゃねえかよ!」いじめっ子が教室のベランダに吊るした僕のてるてる坊主を乱暴に引き千切った。「お前と一緒で役に立たねえな!」と床に叩きつけ、頭を踏み潰した。直後、悲鳴があがる。「やると思った。頭に画鋲を仕込んでおいたんだ。外は雨でも、僕の心は晴れやかだ」
— 140字小説 作:げゐむすきお (@gamesukio_140) May 7, 2026


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