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今回のお題は @hatakoma さんが決めました。
大晦日、一家揃って除夜の鐘を聞きに出かけた。初詣を終えて、一眠り。「明けましておめでとうございます」挨拶もそこそこに、いそいそと年賀状を取りにポストへ向かう娘。「こんだけ来てたよ!」その中に、色鉛筆で描いた午が一頭。まだまだ下手くそな文字で書かれた年賀状は娘が私に宛てた物だった。
— 水野酒魚。/みずのさかな(血迷い人) (@t_sakena) December 26, 2025
「今年も年賀状が来てるわね、お爺さんの友達から」
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) December 26, 2025
「じゃあ出しとくか」
といっても数年前に祖父は亡くなっている。友達というのも見も知らない。けど面倒だから黙って返しだけ送っていた。
「あら今年も返しが来たわね」
「じゃあ来年も年賀状を出すか。爺様、もう亡くなってるけど」
初詣に行こう。その神社では細かく裂いた年賀状が賽銭代わりになる。想いは空に昇り、いずれ雪へと変わる。出せなかった行き止まりの感情が、その白さで誰かを喜ばせ、いつの日か救われるはずだから。見て、あの子への想いは雪だるまになったよ。いずれ溶けて消えてしまうね。でも、とてもきれいだね。
— 星#140字小説 (@hosi_hitotubu) December 26, 2025
「ねぇ、何をお願いしたの?」
— 山口 実徳『列車食堂』文芸社 (@minori_ymgchi) December 26, 2025
帰りの参道で私が聞くと、彼はそっぽを向いてうつむいた。
ちょっと、新年早々冷たいんじゃないの? と、私も唇を尖らせる。
「声に出さないと、神様に届かないって言うよ?」
すると彼は歩みを止めて、向き直る。
「こう、お願いした。君と結婚できますように」
異世界に来て、遂に年を越そうとしている。俺は友人に誘われ、新年の祭りへと出かけた。
— はまさん #140字小説を書いてます (@hamathunder) December 26, 2025
朝早く、日の出に祈りを捧げる。その後は神殿で喜捨を行うのだ。やはり新年なんて、どんな文化圏でもやることは似てくるらしい。
「この後はおみくじしようか」
いや違う。文化をねじ曲げた日本人がいたな!?
冬になってすっかり木々は裸になり言の葉は落ちてしまった。私は落ちてしまった言の葉を広い集める。新しい新年への挨拶に変えて、言の葉は風に乗りみんなのところへ届くだろう。
— しとえ✨童話作家志望 (@sitoe140) December 26, 2025
それは新しい年を始める挨拶。
新しい言の葉がどうか皆に届きますように…#みんなで140字小説
父の遺品整理をしていたら年賀状が出てきた。丁寧に人の名前ごとにファイルでまとめられていて父の几帳面な性格を思い出し何とも言えない気持ちになった。
— しとえ✨童話作家志望 (@sitoe140) December 26, 2025
私が実家に送った年賀状もある。
子供が生まれてからはずっと子供の写真を送っていた。
年賀状の中で成長していく娘
それは大切な家族の記録… https://t.co/tqFNsckjGP
#みんなで140字小説
— トルバドール甚右衛門 (@toruba_jin) December 26, 2025
年賀状が年賀状でなくなってから幾星霜。
気になる女子に、震える手で書いた小学生時代。
親戚付き合いで嫌々書いた中高。
その後しばらく「謹賀新年」はご無沙汰。
そして今、俺は遠方の旧友に、メッセアプリで送るためにスタンプを見て回っている。
これはこれでいい時代だな。
すっちゃんはずるい。パパにずっとだっこされてずるい。もう年長さんなのにね。今だってハツモウデから帰る前に「おみくじしようよ」ってわたしが言って、わたしだけ大吉だったのに、それを見てたすっちゃんがうまく言えなくて「あいきち」って何回も言ったら、パパがデレデレしながらだっこしたんだ。
— 花明 #140字小説 (@OKR2ZDzHSZ980) December 28, 2025
片思い中の幼馴染と初詣。
— 一ノ本奈生 (@ichinomotonao) December 28, 2025
賽銭を投げ心で願う。「付き合えますように!」
幼馴染の声が漏れる。
「東大合格…」
同じ大学に行きたい。願いを追加しようと賽銭を握ったら頭の中に声が。
<儂は神じゃ!その金で参考書を買え>
声に従い俺は本屋へ向かった。
<恋も勉強も頑張るんじゃぞ>
青春大好きな神様。
石畳の坂道を上る。参道沿いの商店街が今だけの賑わいを見せている。その中腹にある我が家では、久しぶりに家中の明かりが灯っていて、もう開くことのないシャッター前を照らしている。私は「ただいま」と言う。それから「おかえり」と言う。今度は「いってきます」と言って参道を上る。今夜は初詣だ。
— 花明 #140字小説 (@OKR2ZDzHSZ980) January 1, 2026


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